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2016-10-30

2016年10月30日

熟練者と自然薯を掘りに行きました.熟練者のお郷の里山です.昔に比べて誰も山を利用しないので,すっかり荒れて(熊笹などの下草や灌木が茂り)自然薯が少なくなりました.熊笹は2メートル程度まで伸びて,その密集地帯を進むのは大変です.増えたイノシシも自然薯を掘って食べます.放置しておくと里山もいずれ極相林に遷移するのでしょうが,山遊びの観点からはもっと山の手入れをした方が良いです.人が山に入らなくなって人の圧力が減ったのと,耕作地が放棄されて植物が茂り動物のえさ場や隠れ家が増えたことによってイノシシやクマ,シカなどが増えてきているのだと思います.しかしいろいろ文書を読むのですがそれらの詳しい因果関係を調べた研究はなさそうです.この日もイノシシが自然薯を食べた跡や土を掘ってえさを(多分ミミズや虫など)食べた跡がたくさんありました.


【一つ目.1メートルほど掘ると硬い地層に当たりました.自然薯はそれより下に伸びることができずにとぐろを巻いていました.素直に伸びていないものを掘るのは大変です】【二つ目.1.5メートルほど掘りました】【穴の深さと開口部の小ささがわかるでしょうか.かなり上達したと思います.しかし熟練者はもっと小さな穴を掘ります】【自然薯掘りは数ある山遊びの中でも修行に近いものです.三つ掘って疲れたので最後にむかごをとりました.むかごは楽にいくらでも取れます】【むかごご飯にします.自然薯も十分量確保できました】


【掘った自然薯をジビエ寿司に持ち込みました.とろろです.とろろをそのまま食べるときは,普通ワサビを溶いた醤油を加えてかき混ぜますが,醤油をかけた後かき混ぜずに箸で一口分とろろをつまんで醤油をつけて食べるとよいようです.かき混ぜると醤油の味が薄くなって必要以上の醤油を食べることになってしまいます.箸で一口分つまむのは粘度の高い自然薯ならではです.また山で掘った自然薯の中には曲がりくねってしわだらけのものがあり,たわしだけで土を取り除くのは不可能です.素直に伸びたものもどんなにたわしで磨いても土が残ります.自然薯は皮ごと食べるとはよく言われますが,山の風味と尊ばれているものの一部は洗い残しの土由来のものもあります.ということでピーラーで皮を剥いて上品な自然薯の味を楽しむのが良いようです.これも好みですが】【とろろの味噌汁】【地元でチヂミ柿(?)と呼ばれる甘柿です】【鯛を炊いたもの.ほくほくです】