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2015-9-12

2015年9月12日

日曜日は雨なので日帰りで熟練者と山遊びに行きました.舞茸狩りです.


薮を切り開きながら進みます.


土佐打ち刃物の鉈鎌です.太刀筋がぶれないように振るとすぱすぱ切れます.かなり便利.


ミズナラの木を見つけると分担して根元を調べに行きます.


ありませんでした.根元のうろや,根の先まで丁寧に調べます.


ここもはずれ.このような作業を山を登りながら延々と続けます.周りは立派な自然林ですがミズナラしか目に入りません.樹皮の様子と葉で見分けます.立ち枯れているのはほとんどミズナラで,枯れた木にも舞茸は出ます.


トチの実.アク抜きが大変とのことでしたので拾いませんでした.ほかに食べられる木の実ではオニグルミがありました.


舞茸は香りがするので近づけば分かると言われていました.数メートル手前から香りがしたのでひょっとしてと思っていましたが,枯れたミズナラの木の根元を覗き込むとありました.舞茸を見つけると舞って喜ぶとも言われていますが,おもわず大声を出してしまうほどのうれしさでした.


木の周りに何株もびっしりと生えていました.一株でこの大きさです.


写真は撮ったか,ビニールを出せ,どうやって持って帰るか,など山中で大騒ぎでした.


全部で12kgであります.一本の木からとれる量としてはかなりのものです.しかしすごく強い良い香りがします.手袋にもその香りが移って,これ以降匂いで舞茸を探すのが困難になりました.


これはすぐそばに生えていたカエンタケ.猛毒です.


採った舞茸はデポして,尾根伝いを探しながら登って行きました.標高が高くなってミズナラの木がなくなりブナの林になったので引き返すことにしました.写真はブナの巨木についていた熊の爪痕.ブナの実を食べるために登るときにつくそうです.この木には鉈で人の名前が切り付けてありました.おそらく昔ここに来た炭焼きか猟師が付けたものでしょう.


山葡萄も結構見かけました.手の届くところのものを少しとりました.残りは熊と猿のためのものです.山葡萄のソースは鹿肉とよく合います.冷凍してこの冬鹿が取れるまで保存しておくか,ジャムにするかもしれません.生で食べると結構酸っぱいです.


クロモジです.乾かしてお箸を作ってみます.


知り合いに分ける3kgほどを除いて二人で等分しても,50リットルのザックがいっぱいになるほどの量があります.取り分が4.2kgありました.


帰ってまずホイル焼きにしました.香り,歯ごたえ,味,すべてが最高です.採れたての天然舞茸がこれほど香りのするものとは,想像を越えました.しかしあまりに大量にあるので,クール宅急便で送って他にもおすそ分けをすることにしましたが,まだたくさんあります.山の上の店の専門家に電話をして,保存方法を聞きました.傘のひらいていないものは湿らせたティッシュを根元にあてて冷蔵庫で10日間ほど保存できるけど,傘のひらいたものはすぐダメになる.濃いめの塩水で茹でて塩漬けにすると香りも残って保存できる,冷凍すると香りがとぶ,とのことです.とりあえず数日間で大量に消費して,残りは塩漬けと冷凍保存にしてみます.年越しそばに入れましょう.


夜はいつもの寿司屋に集まって持ち込んだ舞茸を料理してもらいました.写真は本職が作ったホイル焼き.しょうゆ味でスダチを切って入れていました.


すまし汁.どちらもものすごくおいしいです.