2016年5月1日
熟練者二人と計三人で奥山のイワナのパラダイス（予定）へ行きました．魚止めの滝の上がパラダイスとのことです．昔炭焼きなどの山仕事をしていた人は，イワナのいない滝上流部にイワナを運んで放していました．その本人に連れて行ってもらいました．
最初入った谷にイワナがいなかったので隣のパラダイスの谷に山越えで移りました．写真は尾根から下降中に見かけた岩屋です．岩屋の下の黒い塊が熊です．こちらを気にして体をもぞもぞ動かしていました．尾根にいるときから人間の気配に気付いているはずで，普通の熊ならすでに逃げています．この距離で逃げないのは岩屋の奥の冬眠の穴にいる動けない子熊をかばっているからです．ということはこの冬生まれた２頭の０歳児で猫程度の大きさのはずです．熊が襲ってこないぎりぎりの距離です．物音を立てずにそっと離れました．幸いなことに北陸は日本有数の熊の数が多いところです．
魚止めの滝を高巻きで越えました．このような崖を上り下りします．熟練者はすたすたと進みますがこちらは必死です．．
遡行中に遭遇したゴルジュ（川の両側が切り立った岩の地形）が突破できないので高巻きで越えました．写真は超えたところから下流側を見たところです．かなり大きな雪渓が残っていました．十分厚いので崩れないとのことでした．やけに風と水が冷たかったのですがこの雪のせいです．土の斜面にもよく効くチェーンスパイク（簡易アイゼン）を前半に無くしてしまったので，本格的な登山家でもある熟練者にところどころビレイ（ローブで確保）してもらいながら上り下りしました．ハーネスやロープは重かったのですが準備していて助かりました．ザックの重さを量ってみると１４�圓任靴拭イ發辰帆�備を軽量化しないとだめです．
この滝で引き返しました．ここも高巻きで越えられそうです．水温が冷たくてイワナが動いておらず，結局餌釣りで６匹，毛ばりで０匹でした．パラダイス認定は次回に持ち越しです．しかしこの場所でフライフィッシングをした人は今までいなかったはずです．
山菜も取りました．左は根曲がりだけ，右はアマドコロ．アマドコロはすごく甘いアスパラガスのような山菜で，写真のものはすごく大きいです．とってうれしい山菜のトップ４に入ります．ワサビも採りました．ワサビの根がかなり冷蔵庫にたまってきたので，最近はすりおろしてノリの佃煮と一対一で混ぜてご飯にのせて食べています．絶品．