2016年7月10日
熟練者と奥山に行きました.地形図に載っていない険しい山道を片道3時間歩きます.
【左:100メートル以上の崖を川まで降りていきます.最初は切り立った尾根に沿って降りていきますが,道を間違うと垂直の岩壁の上に出て身動きが取れなくなってしまいます】【右:川につきました.斜度はかなりですが夏場は木が茂っているのでそれを伝っていけるので楽です.雪国の木や草は雪の重みに耐えて生えているので頑丈です.指1本ほどの太さの木でもかなりの荷重に耐えられます.しかし雪で削られた何の手掛かりもない泥の斜面も結構あるのでそれに行きあたると泣きたくなります】
イワナ.熊の痕跡もありました.
【左:この滝まで釣り登りました.写真ではわかりにくいですがこの滝の高さは20メートル近くあります.そばにいると風としぶきでかなり寒い.】【右:両側は切り立った崖なので上を見上げると緑の穴の底にいるようです.ホワットアワンダフルワールドです.しかしこの後100メートル以上の崖を登って険しい山道を延々と歩いて帰らなければなりません.】
車につきました.ザックにくくっているのはクロモジの木です.かんじきを作ります.奥山最深部の崖の途中で大変な思いをして採って持って帰りましたが車の近くにも結構生えていました.しかし出張続きで2か月ぶりの山歩きなのでヘロヘロになりました.途中でがぶ飲みした沢の水がやけにおいしかった.木の柄が写っているのは8寸の剣鉈です.奥山歩きをするときは草木を払って踏み跡を維持します.それには鉈鎌が圧倒的に使いやすいのですが,あれに出会う可能性があるので念のために剣鉈にしました.研究室のYG君がキャンパスの近くで見かけたようで少し悔しいのですが,奥山で出会うあれは一味違います.完全に相手のテリトリー内ですからかなりの緊張感です.