トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF ログイン

2016-9-4

2016年9月4日

朝,近くの奥山に釣りに行きました.


【車から30分歩いて40mの崖を降りたところです.地形図を見て降りられそうなところ,登れそうなところのあたりをつけておくのですが現場で実際の地形や植生を見て判断します.大体尾根筋を選べば問題ないのですが今回は斜度の緩い(と言っても45度くらい)手掛かりの多い斜面を見つけて降りました.ルートファインディングで安全度や疲労が大きく違ってしまいます.降りてみたら最後ががけで登り返すということも時々あります.ロープやその他の装備はもってはいきますが単独のときは使うようなルートは選びません】【本流に流れ込むこの沢も釣れると聞いていましたが今回は単独なので安全のためパスしました】【1時間竿を振ってヤマメが2匹釣れました.ばらしたものや針掛かりしなかったものも含めると合計6匹魚を見ました.飽きずに楽しめました】【大学そばでも多数目撃されているのでどこが特別危険というところでもないのですが,ここにも熊はたくさんいます.注意深く気配を探りながら釣り登って行ったのですが突然激しい音がして目の前の斜面の藪が大きく揺れました.写真の日の当たっている藪の斜面です.イノシシは猪突猛進,シカ,カモシカは跳ねるように走ります.ちなみに立派な角を持ったシカは,木に角が引っかからないように頭を目いっぱい後ろにそらして藪の中を走るようです.直接姿は見えませんでしたが動きからして熊だと思います.激しい音は吠え声か慌てて石を落とした音でしょう.熊の肩には関節がなくへら状の骨が筋肉でつながっており可動域が広いです.肋骨も動かすことができるようです.体の幅を半分くらいにしてあまり周りの藪を揺らさず歩くことができます.今回も最初に大きく揺れたあと薮をほとんど揺らすことなく尾根筋に登っていきました.熊が去っていくのを確認した後に刺激しないようにかつ急いで立ち去りました.魚がいそうなポイントが目の前にあったのですが.また熊がこちらより高い位置にいるときは高低差を利用して襲ってくるので危険です.これで山中で熊に出会ったのは4回目ですがまだまだ慣れません.身の回りの熟練者達の熊にあった逸話をいろいろ聞きますが,それ以外の人たちでもここら辺の山で熊でけがをした話はないようです.熟練者達と同じ行動をしていれば大丈夫でしょう】【身に着けていた対熊装備の八寸の剣鉈,熊スプレー,熊鈴です.鈴は必須ですが川の音で聞こえないときや,熊がぼけていて気付いてくれないときもあります.ただ大体は熊はものすごく耳が良いのでかなり手前から気付いてくれています.玉の入っている鈴より鐘の方がよく音が響きます.さらに大きなものの方が良いです.それを腰の後ろに下げて一歩ごとに腰が当たって音が出るようにしておきます.】


早々に釣りを終えたので時間が余りました.【鴨せいろ.世の中で鴨肉と呼ばれているのは特にマガモと断っていない限り合鴨かアヒルです.合鴨の中でもアヒル味の割合の高いものもあります】【山の上のカフェ】.


マイナス60度の冷凍庫にいろんなものをストックしているのですがその底で1年以上前の猪肉を発見したのでローストにしました.絶妙な火入れに成功しました.猪肉は強火で加熱して肉を休ませるのが良いみたいです.シカやカモは超弱火で加熱します.出てきた油をふき取りながらローズマリーと一緒にフライパンでローストしました.ソースは白ワインとバター塩,砂糖です.知り合いのソムリエにワインのことをいろいろ聞いて間違いのない酒屋を紹介してもらいました.そこで猪肉に合う安いワインをアドバイスしてもらって買ったところ,1500円程度の高くはないワインなのですがものすごくおいしく目から鱗でした.知り合いのフレンチのシェフとはどの肉がおいしいか談義をして,カモ肉の中では店で食べるならマガモ,家庭で調理するならカルガモという意見で一致しました.四足については意見が分かれました.