回転翼型MAV Flying Eye
砂田研究室と共同で,自律飛行が可能な回転翼型MAV,Flying Eyeを開発した.2重反転翼を採用することでテールロータが不必要となり,機体がコンパクトになる.屋外では常に空力外乱が存在し,回転翼型MAVではそれに打ち勝つ大きな制御入力が必要である.そこでFlying Eyeはダクト後部にピッチングプロペラを装備している.これを利用し機体を前傾させ,大きなメインロータ推力を前進推力として利用する.またロータをEPP製ダクトで覆い,衝突時の安全性を確保している.このダクトにはピッチダンピング効果があり,機体の安定化に寄与する.機体にはGPSをはじめ各種センサ,飛行制御用マイコンが搭載されており,指定されたウェイポイントを通過する自律飛行が可能である.機体の直径は約40cm,質量500gであり,屋外で自律飛行可能な回転翼機では世界最小である.
1 | 2 | 3 | 4,5 | 6 | 7 |
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スタビライザーバー | 上段ロータ | 下段ロータ | サイクリックピッチ・サーボ | GPSアンテナ | 気圧高度計 |
8 | 9 | 10,11 | 12 | 13 | 14 |
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地磁気センサ | 制御用マイコン | モータ | ピッチングプロペラ | テール | ダクト |
Flying Eye 機体概略