先行研究(多目的超小型自律再突入機の基礎研究)
概略
先行研究で開発した機体は,
- 有翼の機体と比べて低いL/D
- 固有不安定
- 超小型,超軽量(全長42cm,横幅39cm,重さ390g)
- GPSや各種センサー,飛行制御器を実装し,完全自律飛行が可能
- 飛行試験を安価に実行可能
- モデルベースの制御則を採用
などの特徴を持ちます.
また,飛行制御用コンピュータとして本研究グループが開発したMAVC1を使用しており,複雑な航法・誘導・制御則を実装可能です.開発機では,GPSアンテナ,気圧高度計,地磁気方位計,PID制御器を用いて航法・誘導系を構成し,3軸のレートジャイロとH∞コントローラを用いて安定化制御系を構成しています.またRC受信機,無線モデムを用いてコマンドの送信,各種情報のアップ/ダウンリンクが可能です.
Lifting Body型自律滑空機 (マンボー,Mola Mola)
北海道大樹町での実験
2007年9月に北海道大樹町多目的航空公園傍の牧草地で,自律滑空試験を行いました.バルーンで高度200mまで持ち上げ分離,その後機体は目標着陸地点を目指して自立飛行した後,自動着陸を行いました.
自律滑空試験概略
飛行試験の動画
フライトテスト動画(2.2MB):マンボー飛行試験.wmv(46)
- 上空200mから目標地点へ自動着陸する試験の地上付近×1
- 目標方位角への追随試験×2
- 古川 周一, 得竹 浩, 藤永 仁, 砂田 茂, "小型自律無人滑空機の開発と飛行試験", 第45回飛行機シンポジウム, 2007.
- Shuichi Furukawa, Jin Fujinaga, Hiroshi Tokutake, and Shigeru Sunada, "Development of a flying test bench using small UAVs," 7th European Micro Air Vehicle Conference and Flight Competition, 2007.
で発表しました.
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