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2015-2-8

2015年2月8日

茶色い四足をとりに行きました.


いつも熟練者が朝一に見切り(足跡でいる場所を特定すること)をしてくれています.今日はこの谷向こうの斜面に新しい足跡がありました.谷を下っていったまさにその時,向かいの斜面をのそのそと群れが登っていくのが見えました.どこかで寝ていたか,エサを食べていたようです.


メスが一つ,ドンコ(子供)が一つ,オスが一つとれました.谷に下りて回収しましたが,崖が急で丸のまま引き上げることができません.


現場で解体して肉だけを持ってあがることになりました.写真は肉を詰めた20リットルのザック.1人10kgくらいだろうと言っていましたが,もっとあったと思います.丸のまま持ってあがるのが大変な崖ということは,重い肉を背負って登るのもかなり大変です.しかし熟練者はひょいひょいと登っていきました.体力ではなく,手足の置き場所に無駄がないようです.


かんじきです.いろいろ試した結果,皆と同じ木製のものにたどり着きました.スノーシューは大きすぎてとても歩けません.雪,泥,木,岩などの崖をこれをはいたまま移動します.


作業後に頂いた四足の肉の入った味噌汁.


分配された肉.左がメス,右がオスです.メスのアバラ骨とタン,ほほ肉ももらいました.主要な部位以外は言えばもらえます.次はすねをもらって軟らかく煮てみましょう.現場で血抜きをするのはとても無理なので,肉の状態でします.丁寧に血抜きをした肉はおいしかったので,今回はその倍の時間をかけてみます.


オスの牙をもらいました.頭を土に埋めていたそうです.左からオスの下・上あごの牙,黒い四足の上あごの牙です.茶色の四足の牙はとても鋭く,角で手を切りそうです.この牙と鼻で,ブルドーザーのように土を掘り起こしているようです.その被害はものすごく,四足を取ると農家の人は喜んでくれているようです.